July 31, 2018

 

 

 

 

 

 

子供の頃の遊び場の一つは父の会社の地下にある大きな古着の倉庫でした。

 

天井にまでぎっしりと並んだ古着たちを隅から隅までパトロールして回るのが大好きだった。

古着の匂いの中、いつ着るのかわからないようなカクテルドレスからくたびれたTシャツまで、

様々な年代の、様々なテイストの服たちと出会ってきた中で

子供の脳はそれらを見て、手で触り、理解し、

この時代の服は肩が大きいなあ、この色味はこの年代に多いんだなあ、

こういう生地はこういうデザインによく使われるんだなあ、と、

それらの情報はいつの間にか知識として蓄積されていくようになりました。

一つ一つが違って一つ一つが面白かった。

 

そうやって古着に囲まれ育ったからなのか、作り手の意思が宿り時代が反映され、

かつての持ち主(たち)の痕跡を残すその服を

例えば50年前のものだから10年前の服より”いい”

というだけの価値付けをする風潮に違和感を持つようになったのだと思います。

古くないものだって可愛いものはたくさんあるんだから、と。

 

 

 

なので、DEPTをリオープンさせた時分、

いつの時代のどんなテイストなど関わらず、

面白いなかっこいいなと思う服たちを自分たちが出来うるまで綺麗にし、

リペアやリサイズを施して、次の持ち主に受け渡す仲介人になりたい、

というのが私の中の第一コンセプトでした。

 

ただその為には、非常に多くの労力と時間が必要になり、

その分の手間は工賃として服のプライスを上げていくことになります。

 

そうなると必然的に買い付けの際、

”DEPTらしいもの”に加え”リペア可能なもの”という項目が増える。

年間に何万という服に出会う中で最初は自分の据えたコンセプトを遂行するのに必死で、

その必須項目からこぼれ落ちてしまう服たちを横目に見てきた

 

直せないキズ、落とせないシミ、厄介なデザインのリサイズ等々の理由において

自分が連れて帰れなかった服たちに対して

『ああ、君たちが悪い訳じゃあないのにね。。ごめんね。。。』

と引き取れないことにある種の罪悪感を感じながらバイイングをする日々が続きました。

 

 

 

DEPTをリオープンさせてから3年が過ぎ、

私の訪れる幾つかの国と街で

いわゆるファッションの流通から外れた大量の古着に出会う機会が少なからずあります。

倉庫の中で文字通り山のように積み上げられ、

見上げてもてっぺんが見えないほどの服は、

ある場所ではクッションなどの詰物にするためにシュレッダーにかけられたり、

業務用の清掃クロスに再利用するため切り刻まれ、

またあるところからそれらは第三国へ輸出される。

(*ファストファッションの台頭から

世界中に服が余り送られた服たちが道端に破棄されるという現象がしばしば起こっています。

なおかつ膨大な量の古着の流入により発展途上国の産業発展の妨げになるとして

輸入禁止や規制の対象になったりと

古着の輸出入についての問題が現在多く取り沙汰されているという現状があります)

 

そんな状況を目の当たりしながら、

私にできることはなんぞやといつもバイイングをする思考の隣で考えていた。

DEPTという自分の作った枠の中で収まりきらない

今までとは違う”やりたいこと”が育ってきていることに気付き始めることになります。

 

そんな中あるタイミングで古着屋さんたちが買い取らず、

ファッションの枠からはみ出そうなあの古着の山を崩して見せてもらう機会がありました。

そこには私の設けた必須項目からは多少外れるけども、

なんとも可愛い愛すべき服たちがたくさん存在したのです。

 

それからというもの『この子達をなんとか引き取れないものかなあ』と考えるようになります。

いろんな葛藤や自分のしがらみを少しずつほどいていった結果、

様々な人のサポートもあり既存のDEPTのクリエーションとは別に

”DEPT THRIFT”という新たな名で、

あの色んな国の迷い子の古着たちを請け負わせてもらうことになりました。(嬉しい)

 

 

 

“DEPT THRIFT”はまずはウェブ上での展開からのスタートになります。

一枚でも多くあの中から救い出すことを第一に考えると、

なるべくたくさんの服をみなさんに手に取っていただく必要があり

そしてそのためには私たちが服一枚にかけるコストや手間を最小限に抑え

可能な限り手頃なプライスでご提供することが今度の私たちの新しい”必須項目”となりました。

 

今回のこのDEPT THRIFTをやるにあたり

私がいつも想像しているのは、

慣れ親しんだ各国のフリーマーケット、蚤の市、THRIFT SHOPの

雑然とした中で味わう宝探しに似た高揚感です。

 

私が最初に定めた目標のように

美しく整えられた服たちとは違うかもしれないけれど、

並べられた数多くの中から自分だけのものを見つけられる楽しさが、

その買った服に自然と”付加価値”をつけてしまう、

そんなお店を目指したいと思っています。

 

 

 

とはいえ、世界を渡り倉庫で眠っていた服たちを

そのままお出しするというのはポリシーに反します。

いつもお願いしているクリーニングのプロにお洗濯をお願いし、

いつもならアイロンがけをぴしっとかけてもらうところをぐっと堪えて納品してもらいました。

(それだけでも大幅なコストカットになりました)

そしてあんまりにもくしゃくしゃとしてしまったものは

うちでスチームをかけてあげることにしました。

なんらかの理由ではじかれてしまってきた服たちなので、

中にはシミやキズがある子もいます。

そういった子たちの”特徴”は内容を記しコンディションランキングとして

商品説明欄に明記してあるのでそちらをご参照ください。

そしてお手元に届いてからは皆様に慈しんでもらえたら、と思っています。

 

 

 

これは私にとって新しい冒険です。

今まで守ってきた場所から一歩踏み出す気持ち。

だけどDEPT THRIFTのために出番を待つ古着たちを見ていると

単純にワクワクする!そして可愛い!

やっぱり、私は服が好きなんだなと改めて感じさせてもらっている毎日です。

 

なんだか長々と書き連ねましたが、

お客様にはこんなことは関係なく私がワクワクするのと同じように

お買い物を楽しんでいただければなと思っています。

 

DEPT THRIFTは毎日新商品が入荷します。

そして、二つのDEPTの実店舗DEPT TOKYO中目黒本店は

商品数を大幅に増やし、旗艦店として今までと変わらないクオリティでお届けしていきます。

 

8月末にオープンを予定している

DEPT CATSTREETはまたさらに新しい試みが始まります。

(そのお知らせはまた後日に…!)

 

 

古着はかわいい。

そして自由で、パワフルで、ファッションの中にいながら

ファッションじゃないことを私たちに教えてくれる。

そしてそのツールを通してみなさんと繋がれるこの世界に感謝して!

 

 

eri

 

 

 

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中目黒店のリニューアルオープンに先立って、

明日よりDEPTのオンラインショップがリニューアル致します。

 

そして、これまでのヴィンテージやオリジナル/セレクトのアイテムの展開に加え、

”DEPT THRIFT”という新しいショップをオンラインでスタートします!

 

 

“DEPT THRIFT”には、さまざまな理由で行き場を無くしてしまった古着を救うべく、

これまでのDEPTとは違った切り口でセレクトされたアイテムが並びます。

毎日新商品が入荷する予定ですので、是非チェックしてみてくださいね!

 

 

【DEPT Online Store】

 

8/1(Wed) 12:00〜

 

 

¥5,000(税別)以上お買い上げいただいた方に、

DEPT LOGO TOTE BAGをプレゼント致します。

 

※カラーはランダムです

※無くなり次第終了となります。ご了承くださいませ。

 

 

 

 

 

 

それでは、また。

July 31, 2018

 

こんばんは。

 

みなさまにお知らせです。

 

明日8月1日(水)は、13:30オープンとなります。

お時間ご確認のうえご来店くださいませ。

 

ご迷惑をお掛けしますが何卒宜しくお願い致します。

 

 

 

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本日は夏でも涼しいレイヤードスタイルをご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

Lace dress+

 

Satin cardigan+

 

SOMARI EARCUFF

 

WONDERFUL RING

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

スモーキーピンクのレースドレスはぐっと深く開いた胸元で、

中に重ねるトップス選びの腕がなる一着。

 

衿つきだったり袖がひと折りされていたりと絶妙なカジュアル加減が程よく、

パンツを合わせればタウン仕様にも。

 

 

 

中にはサテンのフレア袖カーディガンを

胸元ギリギリのところで合わせて肌とのコーディネートを楽しみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

涼しく履きたいけれどイージーパンツはカジュアルなものが多い、、、

という時に重宝するのがスリンキーのパンツ。

 

 

ウエストゴム仕様/風に揺れて涼しい履き心地/とろとろの素材感で、

やりすぎないドレッシーさとカジュアルさの程よいバランス、

楽さの全てが手に入る優秀選手です。

 

 

 

こうしてドレスの下に重ねると、

日常に着るのは勇気がいるアイテムでもすっと街に溶け込みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドレスに合わせたいのは、やっぱりガラスのお花のシリーズ。

 

つやつや、色とりどりのお花が耳に咲くイヤーカフは、

まるでお妃さまのような気分になれます。

 

 

 
 
 
プリッと大きなガラスストーンの赤は、
夏に透明感と色合いを足してくれます。
手元に艶やかな色があるだけで気分が上がります!

 

 

 

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空気が澄んだ川沿いをお散歩するのもとても気持ち良いので、

ぜひご家族、ご友人をお誘い合わせの上

River Side BOUTIQUEに遊びにいらしてくださいね!

 

 

 

 

 

 

それでは、また。

 

 



=営業時間=

平日:12:00〜20:00

土日祝日:12:00〜20:00

 

 

DEPT TOKYO

mother River Side BOUTIQUE Tokyo/Japan

 

03-3780-4455

 

shop@mothermother.com

 

 

(メールでのお問い合わせには2営業日以内にお返事しています。

 

お急ぎの方は、恐れ入りますがお電話にてお問い合わせください。)